私の職場である医療現場は、生老病死という人間の感情が大きく揺さぶれる事柄に深く関連した職場です。さらに、ミスが許されないうえに長時間労働であり、まさに「ハードな職場」の一つです。私の場合、帰宅したらゆっくり休みたいのですが、職場での出来事が気になって夜眠れないことも少なからずあります。
HSP(Highly Sensitive Person)という言葉を良く見聞きするようになりましたが、簡単にいうと繊細な人であり、受け取った情報を深く分析してしまう、種々の刺激に敏感である、他人の感情に影響を受けやすい、他人が見逃している細かいことに気づくなとの特徴がある人のことをいうようです。私も、他人に言われた言葉がずっと気になったり、大きな音やにおいに過剰に反応したりと、HSP的な性質を持っており、医療現場のような「ハードな職場」では心身共に非常に疲れます。
今回、HSPさんがハードな職場でも自分の長所を生かして生き抜くためのアドバイスが記載された「ハードな職場で自分らしく生き抜く方法」(りりこ著)という本を読みました。りりこさんの職場も私と同じ医療現場であり、看護師として17年のキャリアがあり、環境の異なる6つの職場で働いた経験をお持ちです。本書の中で、りりこさんはHPSさんがハードな環境でも生きやすくなるメソッドを考案され、「MOICo SEAP(もいっこシープ)の法則」として紹介されています。法則の中のステップ5は「Strength」で「自分の強み・成長パターンを知る」になっています。苦手なことを克服するよりも、自分の得意な方法で「ハードな職場」をなんとか乗り切る工夫をすることの重要性を述べられています。他のステップも「ハードな職場」で生き抜くヒントになっていると思うので、気になる方は読んでみてください。
最後にみなさん、本当にしんどい時には休みましょう!職場を変えましょう!自分の健康を害してまで「ハードな職場」にしがみつく意味はないですよね。
コメント